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2・369~393 集会(5)アガメムノーンの鼓舞

378:Kirkの注釈(Cambridge Univ)にもあるが、ここでアガメムノーンはアキレウスとの口論に関して、自分が先に暴言を吐いた事を認めている。しかし、それもゼウスが自分に与えた苦悩だとしている。

379:人々に「ゼウスが策略を仕掛け、私に名を汚して戻れと命じた(114行目)」と言ったアガメムノーンだが、その後のオデュッセウスの蛇の話と、ネストールの出帆時の落雷がゼウスの吉兆であるとの説得に続いて、その本心がやっと語られ、ここに114行目の話は試しであったことが明かされた。

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2・278~368 集会(4)オデュッセウスとネストールの演説

278:王笏を手にしてオデュッセウスは立ち上がっている。テルシーテースを懲らしめてから後、どこかに腰を下ろしたわけではないが、これは話を始めようとする人物にスポットライトを当てるような聴衆の注意を向ける効果を狙って、発言の際に「立ち上がった」としている。

305:祭壇(bowmous)が複数になっている。「泉のまわりにぐるりと(amfi peri kreeneen)」という表現から、祭壇が複数あった(呉訳では「両側に」とamfiを解釈している)ようである。イーリアス内では、この語は単数でも「祭壇」の意味で使用されている。

311:蛇に飲まれた9羽の鳥はこの戦争が9年続くことを暗示しているわけだが、「9」という数字は「12」と並んでイーリアス中に出所が多い。疫病が9日間襲った(1書53行)とか、先にも取り上げた9人の伝令(2書96行)、アキレウスはパトロクロスの屍に9年を経た薬を塗り(18書351行)、ヘーパイストスはその昔テティスとエウリュノメーの元に9年間を過ごし(18書400行)、9日間神々に口論が巻き起こった(24書108行)。なにか「9」という数字で一単位になる感じがある。

350:ネストールは、300行以降のオデュッセウスの話とは別の吉兆を語る。右側は幸運の方角であり、24書314行目でプリアモスがアカイア軍の陣屋へ赴く際にも、鳥占いで鳥が右手を横切って幸運の約束がなされるシーンがある。

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