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2・394~483 アカイア軍戦闘準備

402:ここでアカイア軍の主脳メンバーの紹介がある。アガメムノーンはこのメンバーを何かと頼りにしているようだ。9書・10書でも彼はこのメンバーに招集をかけている。しかしその中で二人のアイアースは、いつも一緒に登場するが、出身地も所属部隊も異なっており、ましてや362行目でネストールが提案する部族分けに反していることからも、大アイアースが仲の良い異母弟のテウクロスとではなく、小アイアースと常に一緒に居るというのは不自然である。元はアイアースの名を持つ登場人物は一人だけであったためと言われている。

413:417行の2語目まで、アガメムノーンの祈りを不定法だけで示した文章から成る。

420:この行の形容詞hira(尊い)は中性複数形であるので、一般的な犠牲物(同じ中性複数のmeeriaなど)を指す。403行目では犠牲の牛は単数で出ており、しかもまだこの段階では神に捧げられていない。

453:アガメムノーンが行った士気のテストは、ここに全員が帰国より戦いを選んだことで成功を収めた。そして、この書の冒頭、アキレウスの恥をそそぐためアカイア軍を窮地に立たせるには、戦争をさせなければならないというゼウスの思惑「まずアカイア軍に武装させる」は成就した。恐らくはそれを知らないヘーレーは、アカイア軍のためを思ってアテーナーを送り、人々の帰国を止めたが、それが返ってゼウスの思い通りになったのだった。

459:455行から483行目まで、アカイア軍の進軍の様子がいろいろな比喩を用いて述べられる。文頭のtownについては、PerseusのAllen Rogers Bennerのコメンタリーにこの箇所が載ってるのを見つけた。459行目のtownはこの語の繰り返しとあり、459のtownは更に474行目のtousを取るとのThomas D. Seymourのコメントもある。いずれもアカイア軍の説明を導き出すためにある。

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