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2・484~558 船軍のカタログ(1)中央ギリシャ地域-ボイオートイ、オルコメノス、ポーキス、ロクリス、エウボイア、アテーナイ、サラミス

484:いよいよアカイア軍の船軍目録の紹介である。場面転換に重要な導入部は、1書1行目と同様、ムーサへの呼びかけから始まる。Willcockの注釈にもあるが、目録は以下の5つの主要なエリアに分けられる。1.ボイオーティアを中心とした、中央ギリシャ(494-558)。2.ペロポネソス半島(559-624)。3.西の島とギリシャ西部(625-44)。4.南東の島(645-80)。5.北部ギリシャ、テッサリア地方(681-759)。

494:一番手に紹介されているボイオーティアが、一番民族数が多い(29民族)。496~507行目の9つのhoiで説明された民族は、509行目のTOWNで集約される。概ねこのような形で民族の紹介が進められている。

527:ロクリスは、中央ギリシアを挟む二つの湾の両側二箇所に存在したと考えられ(Kirkの注釈書(Cambridge Univ)に、位置を記した地図が掲載されている)、その内、参戦したのはエウボイア湾側の者たちである。またWillcockの注釈書で、529行目で小アイアースが身に着けているlonothowreex(麻の胸甲)に関して、ロクリス軍は重い鎧を持たない代わりに、弓と投石による軽装備の軍(13書713-8行目)であり、530行目における小アイアースの槍での活躍の記述が14書520行目にあるとのこと。参照されたい。

542:呉訳注によると、アバンテスは元はトラーキア系の民族で、頭の後ろだけで髪を伸ばしていた。4書533行目にアバンテスとは異なったトラーキア人の髪型の記述がある。(Willcock)

557:サラミース軍の位置については、アカイア軍を守るよう端に陣取っていたと8書225行と11書7行目にある。

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