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2・645~680 船軍のカタログ(4)南東の島-クレーテー、ロドス他ドデカニサ諸島

658:biee Hrakleeieという良い回しは訳しにくいが、「ヘーラクレースの力のために」とでもなるのか。各注釈書に従い、慣用句で「剛勇のヘーラクレースのために」と理解した方が良いようだ。同じ用法が666行目にもある。

664:殺人を犯したものは、たいがいその地より追放される。リキュムニオスを殺したトレーポレモスも、その慣例に従ってロドスに移り住んだ。

665:ここのhoiに関して各注釈書は、人称代名詞の与格としている。動詞apeileesanがこれをとる。「彼に脅しをかけた」

671:ニーレウスは三回もここで連呼されるが、これっきりこのあと登場しない。三度の繰り返しは聴衆の注意をひいたであろう。それほど「美男である」ということが、古代のギリシア人にとって重視すべき価値観だったかもしれない。

676:岩波文庫(復刻版、平凡社ライブラリー)呉茂一訳「イーリアス」のこの箇所の略注で、「ニシュロス以下の四島はいずれもスポラデス郡島に属する」となっている。Walter Leafのコメンタリーでもスポラデスと書かれている。けれども、現代のギリシアの地図や旅行ガイドブック等では、スポラデス諸島は、サモス、イカリアまでで、以南のコス島ロドス島を含む島々は《ドデカニサ諸島》となっている。どこかの時代で或いは近代で、呼び名が変わったようである。dowdekaneesa(12の島々)と名づけられているが、14島と無数の小島から成る。

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