« 2008年9月 | トップページ | 2009年1月 »

5・1~83 アカイア軍優勢

5:enaligkion(~に似ている)は、ディオメーデースのことである。「(ディオメーデースは)晩夏の星に似ていた」hos以下でさらにどのように彼が似ていたのか説明がなされる。

6:「とりわけオーケアノスに浸りつつ輝いて光っているように、彼は晩夏の星に似ていた」大くま座以外の星は、世界の果てオーケアノスの海から上ると思われていた(1書423行および18書487行参照)。

32:ouk an dee~で「~できないだろうか・~できないのか」など、要求や命令を表す。「トロイア軍とアカイア軍を戦うように放っておかない?」 3書52行目においてはヘクトールがパリスに「お前はメネラーオスを待ち受けないのか?」と、どちらも否定辞oukが使われているが、ギリシア語では割と良く、否定辞を強い肯定の意味として使う。従って「放っておいたらどうか?」「待ち受けたらどうなんだ?」と言いたいわけである。

63:archekakous「災いの始まりとなる」は船の形容詞である。その船でパリスはラケダイモーンへ行き、ヘレネー王妃を連れ帰った。

64:hoi te autoi「彼自身にとっても」はペレクロスを指す。(Thomas D. Seymourの注釈参照)

|

« 2008年9月 | トップページ | 2009年1月 »