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10・1~179 アカイア軍深夜の招集

7:chiown「雪」、単数対格は本来chionaとなろうかと思うが、どうみても主格にしか見えない。しかし意味的には対格である。

8:ptolemoiostoma(巨大な顎)は「最前線」を意味する。(Leafの注釈参照)

15:頭髪を引き抜く行為はこの時代、悲しみを表現する。

27:poulun「広い」は中性対格の形だが女性形ugreen「海の」(形容詞女性単数対格)にかかる。(Cunliffeの辞書参照)

34:2書587行に、メネラーオスは兄のアガメムノーンの部隊から離れたところで陣を構えたとある。

67:代名詞ee(女性単数対格)は場所を意味しているようだ(Willcock参照)。gaiaからくる女性形と思われる。

173:epi xurou histatai akmees「剃刀の刃の上に」はホメーロスらしい巧妙で洗練された表現である。Leafの注釈にもあるが、薄い刃の上でバランスを保つ危うさの比喩。

174:名詞olethorosと不定法biownaiの並列は、後に不定法が名詞として使われるようになった例である(Leafの注釈参照)

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